外壁塗装DIYのやり方やメリット&デメリットを解説!新潟エリア
外壁塗装は自分で行うことも可能ですが、専門的な技術が必要なため、プロの職人以外にとっては非常に難しい作業です。
それでも一部の方は、この様なことを理解しつつも、「自分ならDIYできるはずだ」と考えることもあるでしょう。
そのため、DIYに取り掛かる前に、何をする必要があり、どんな道具が必要なのか、そして作業のポイントは何か、しっかりと確認しておくことが重要です。
この記事では、外壁塗装の工程や手順、必要な道具などを詳しく解説していますので、DIYに挑戦する際の参考にしてください。
外壁塗装DIYの4手順
外壁塗装のDIYにおける具体的な手順について、以下で詳しく説明します。外壁塗装の4つの工程をしっかり把握することは、DIYを成功させる上で不可欠ですので、一つひとつ丁寧に確認していきましょう。
❶洗浄
洗浄作業では、塗装する部分をブラシや高圧洗浄機を使ってきれいに洗います。
カビやコケなどの汚れがある場合には、中性洗剤を使ってブラシで丁寧にこすり、水で洗い流しましょう。
洗浄が完了したら、充分に乾燥させてから次の作業に進んでください。
❷下地処理&養生作業
下地処理の段階では、既存の外壁に見られる劣化箇所を丁寧に補修します。具体的には、サビを取り除く作業や、コーキング(目地)の打ち替え・増し、崩れた箇所のパテ埋めなどが含まれます。
下地処理は非常に重要な工程であり、これを怠ると内部への侵食が進行したり、塗膜表面に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、十分な下地処理を行うことは不可欠です。
下地処理が完了したら、塗装を行わない部分に塗料が飛散しないように、適切な養生作業を行います。主に窓、玄関ドア、玄関タイル、庭木などの場所に養生を行います。養生作業にはマスキングテープ、ビニールシート、養生シートなどが使用されます。
❸下塗り
下塗り作業は、外壁と上塗りの塗料をしっかりと密着させるために行います。同時に、外壁が塗料を適切に吸収する役割も担います。
下塗りを丁寧に行わないと、塗料が剥がれやすくなってしまう恐れがあります。
そのため、塗りムラが生じないように、丁寧に下塗りを行いましょう。
広い面にはローラーを、角や細かな部分にはハケを使って塗装してください。これにより、均一な仕上がりを実現できます。
❹上塗り2回
下塗りが完全に乾いたら、上塗りを2回行います。
両方の上塗りには同じ塗料を使用します。なぜ2回も上塗りが必要なのかというと、1回の塗装では耐久性が低下し、耐用年数が短くなるからです。
2回の上塗りにより、塗装面がより厚くなり、耐用年数が延びます。
また、2回の上塗りによって、塗り残しが防げます。
外観も美しく仕上がり、耐用年数も延びるため、上塗りは必ず2回以上行いましょう。
DIYするのに必要な道具は何?
外壁塗装をDIYする際に必要な道具は、主に以下のものがあります。
・家庭用高圧洗浄機
・バケツ
・ブラシ
・中性洗剤
・シート(養生用テープ)
・サンドペーパー
・コーキング材
・ローラー
・ハケ
・下塗り塗料
・上塗り塗料
これらのアイテムは、ホームセンターや通販で手に入れることができますので、容易に準備することができます。
外壁塗装には様々な種類の塗料がある?
塗料の分野では昨今、新たな種類や製品が次々に開発されており、以前は一般的だった塗料も、新しい塗料の普及によってその用途は減少しています。このように、塗料の分野も変遷していきます。
外壁塗装に使用される塗料は、その中に含まれる樹脂成分の違いによって異なるグレードに分けられています。それぞれの塗料には特徴、機能、価格などの特徴があり、それに伴って耐用年数も異なります。
❶アクリル樹脂系塗料
アクリル樹脂系塗料は、通常最も安価な選択肢になります。ただし、汚れが付きやすく、耐久性が低い(耐久年数も短い)、紫外線に弱く、湿気を通しやすいといった特徴があります。そのため、本来的には外壁や屋根の塗装には適していません。
現在は、より高性能でコスト効率の良い塗料が多く市場に出ており、外壁塗装においてはアクリル塗料はあまり使用されなくなっています。ただし、家を建て替える予定があり、長期間の耐久性を求めない場合や、屋外の簡易な小屋を塗り替える際など、特定の状況下ではアクリル塗料の使用を考えることもできます。
❷ウレタン樹脂系塗料
ウレタン塗料はアクリル系塗料に比べるとやや紫外線に強く、そのため耐用年数もわずかに長いです。また、この塗料は柔軟性が高く、外壁にしっかりと密着します。そのため、鉄部や木部などさまざまな素材に適しており、雨樋や雨戸などの細部の凹凸が多い付帯部の塗装にも適しています。
以前は、戸建て住宅の外壁塗装において、ウレタン塗料が一般的でした。しかし、最近では「シリコン系塗料」というウレタン塗料よりも高性能な選択肢が広まり、その結果、価格が下がってきたため、多くの人々がシリコン塗料を選ぶ傾向にあります。そのため、ウレタン塗料を外壁に塗装するケースは非常に少なくなっています。
❸シリコン樹脂系塗料
シリコン樹脂系塗料は、優れた耐汚性と優れた耐候性を備えており、これらの特性により、現在では戸建て住宅の外壁塗装において最も一般的に使用されている塗料となっています。その耐用年数は非常に長く、通常では10〜15年にわたります。
この種の塗料は、厳密にはアクリルにシリコンを配合した成分で構成されており、「アクリルシリコン」とも呼ばれています。ただし、多くの塗料メーカーや外壁塗装業者は、混同を避けるために「シリコン樹脂塗料」または「シリコン系塗料」という表現を用いています。
❹ラジカル制御塗料
「ラジカル制御型塗料」という新しい塗料カテゴリーは、2010年代に登場し、シリコン塗料やフッ素塗料と比較して、優れた特性を持ちつつも、コスト面でお求めやすいという点で注目を浴びています。この塗料は、耐久性に優れており、一般的に人気の高いシリコン塗料よりも耐久年数が長く、最も高価なフッ素塗料に比べて経済的です。
ラジカル塗料は、酸化チタンから生まれるラジカルを効果的に捉え、塗料の構造に包み込む設計となっています。この特性により、紫外線の影響を受けても塗料にダメージを与えず、樹脂の耐久性を長期間にわたり維持することができます。
❺フッ素樹脂系塗料
フッ素塗料は、外壁の塗料の中でも最も長寿命で、15~20年もの耐久性を誇る素材です。その高い性能から、高層ビルなどでも広く使用されているハイグレード塗料です。
フッ素塗料は一度の施工においては費用が高く感じられるかもしれませんが、その耐用年数を考慮すると、長期間にわたって見ると、他の塗料に比べて経済的にも利益があります。15~20年もの間、再塗装の必要がないため、コスト面でもお得な選択と言えるでしょう。
ただし、フッ素塗料は素晴らしい塗料ですが、施工の品質によっては問題が生じることがあります。施工業者の技術が不十分な場合、高性能な塗料であってもすぐにはがれてしまうことがあるため、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。
❻光触媒塗料
光触媒塗料は、セルフクリーニングの機能を備えた特別な塗料です。光触媒塗料は、外壁に汚れが付着しにくく、塗料自体の耐久性も非常に高いため、長期間にわたり美観を保つことができます。
光触媒塗料は、塗装すると表面に酸化チタンの薄い層を形成します。この層は紫外線に反応し、汚れを分解する能力を持っています。さらに、この塗料は「親水性」という性質を持っており、水と非常によく結びつく特徴があります。そのため、外壁に汚れが付着してしまっても、雨水が隙間に入り込み、分解された汚れを浮かせて排除するのに役立ちます。これにより、外壁は清潔で美しい状態を保ち続けることができるのです。
まずはシリコン塗料を検討しましょう!
塗料の選択肢が多く、どれを選ぶべきか迷った際には、まずシリコン塗料に関する見積もりを取ってみることをおすすめします。その後、「予算を抑えたい場合にはウレタン塗料」、または「少し余裕のある予算であればフッ素塗料」といった具合に、他の見積もりも依頼してみると良いでしょう。とりあえずは、コストパフォーマンスに優れているシリコン塗料を基準にすることがおすすめです。
シリコン塗料はさまざまなメーカーから提供されており、同じシリコン塗料でも金属に塗装できるものとそうでないもの、セラミックが配合されたもの、伸縮性のある弾性タイプなど、多様なバリエーションが存在します。適切な塗料選びは、住宅の場所や地域の気候条件(日照、湿度、降水量など)、予算などに大きく影響されるため、自宅の外壁の状態に最適な塗料を見つけるために、塗装業者に現地調査を依頼し、専門家のアドバイスを受けることも効果的です。
外壁塗装をDIYするメリットは?
費用が抑えられる!
外壁塗装をDIYすれば、業者に依頼するよりも費用を安く抑えられます。
一般的に、業者に外壁塗装を依頼すると、30坪の住宅では約100万円かかりますが、DIYでシリコン塗料を使う場合、同じくらいの住宅で上塗りの塗料にかかる費用は約36万円です。また、高圧洗浄機などの道具は、比較的手に入れやすい価格帯です。
好きなタイミングで塗装できる!
業者に外壁塗装を依頼すると、工事の日程が合わないこともありますが、DIYであれば自分の都合の良いタイミングで塗装できます。また、業者との打ち合わせも不要で、施工期間も短縮されるため、手続きも簡素化されます。
外壁塗装をDIYするデメリットは?
危険が伴う!
外壁塗装は高所作業が必要な場合があり、そのため危険が伴います。足場の設置が難しい場合や危険な箇所の塗装は、安全のために業者に依頼することをお勧めします。
下地処理が難しい場合がある!
外壁塗装では下地処理が重要であり、下地処理が不十分だと雨漏りなどの住宅劣化の原因になる可能性があります。破損がひどい場合や深いヒビや傷がある場合には、専門の業者に依頼することが安心です。
失敗のリスクがある!
DIYで外壁塗装を行うと、塗装の失敗や再塗装の必要性により、追加の費用が発生する可能性があります。
新潟市で「優良塗装業者」を選ぶためには?
塗装業者を選ぶ際には、表向きの雰囲気や印象だけに流されないようにしましょう。見た目だけでなく、確かな信頼性や品質に基づいて選ぶことが重要になってきます。
大幅な値引きなどの甘い言葉に乗せられて契約することも、悪徳業者の一般的な手法であり、注意が必要です。
そこで、安心して選ぶための「優良業者の見極め方」についてご説明いたします。
保証やアフターフォローが充実している
万一トラブルが発生した場合、信頼できるサポート体制が整っているかどうかは、重要な要素です。大きな被害が発生したにもかかわらず、保証の対象外だったという状況を避けるためには、適切な保証サービスや保険の選択、そして頼りになるアフターサービスを提供している業者を選ぶことが肝要です。
目的に合わせて最適な塗料を提案してくれる業者
依頼者の要望や外壁の状態、建物の場所や用途などから、最適な塗料は自然と絞りこまれてくるものです。お住まいに最も相応しい塗料と施工方法は、必ず存在します。単に価格だけを重視して提案してくる業者ではなく、真に依頼者の目的に合致した提案をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
スタッフの技術力が十分にある業者
スタッフの技術力を判断するのは、依頼者にとっては困難なことです。しかし、技術力を評価する指標は、いくつか存在します。例えば、必要な作業に対応するための適切な資格を持っているか、各種業者団体に所属しているかなどです。また、建設業許可を取得しているかも重要ですし、各都道府県の塗装業協同組合への加入の有無も業者の信頼性の目安となります。
実績のある塗装業者
実績のある塗装業者は、信頼性があるといえます。
もちろん、これが全てに当てはまるわけではありませんが、長い期間営業を続けている業者は悪徳業者ではない可能性が高いでしょう。
悪徳業者は口コミなどで悪評が立ちやすく、数年も経たずに消えてしまうことが多いのです。しかし、創業から20年以上の歴史を持つような塗装業者は、その実績と評判の良さなどから、長く営業が続けられているといえます。
新潟市の塗装業者とトラブルになったらどうする?
ここまで、悪徳業者の危険性について詳しくご説明しました。しかし、万が一施工後にトラブルが発生してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
最後に、新潟市で塗装業者とトラブルに巻き込まれた際の適切な対処法をご紹介いたします。
クーリングオフ
外壁塗装や屋根塗装の場合、新潟市を含めて、契約後の8日間以内であればクーリングオフ制度が利用できます。ただし、注意が必要なのは、自分から業者に依頼した場合(訪問営業ではない場合)は解約に制限があることです。
実際に外壁塗装や屋根塗装を行う場合、契約から施工完了までに8日以上かかってしまうことがほとんどです。そのため、残念ながらクーリングオフ制度を利用できる機会は非常に限られているといえます。
消費生活センター
残念なことに、悪徳業者はクレーム対応にも熟練しており、個人の力だけで対抗することは困難であることが予想されます。
そんな状況の場合、新潟市にある消費生活センターに相談することは、非常に効果的な手段です。消費生活センターの詳細は以下の通りです。
住所 | 〒951-8507 新潟市中央区西堀前通6番町894-1 西堀ローサ内 |
電話番号 (平日 9:00〜16:30) | (025)228-8100(相談専用) |
※必ずしもトラブル解決が保証されるわけではないことに留意してください。
住まいるダイヤル
<住まいるダイヤル>(正式名称「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」)は、有効な相談窓口です。特にリフォーム関連のトラブルに関しては、その知名度は非常に高く、新潟市内でも多くの人々が信頼して利用しています。
こちらの公益財団法人は、国が厳格に認めた法人であり、その信頼性は折り紙付きです。実際に起きた詐欺の事例なども紹介されており、塗装をする前に一度チェックすることをおすすめします。