塗装の下地処理ってなに?新潟市の塗装業者選定ポイントもご紹介

どんなことをするにしても、適切な下準備は非常に重要です。時には地道な作業かもしれませんが、下準備を丁寧に行うことと、怠ることとでは、最終的な成果に顕著な違いが現れます。

これは、ご自宅の外壁や屋根の塗り替えにも同様に当てはまります。

塗装する箇所の下地処理を十分に行うことで、塗装が美しく長持ちするようになります。この記事では、なぜ下地処理が不可欠であるかについて説明します。

下地処理がしっかりしてないとどうなる?

下地処理が不十分の場合、どのような問題が生じるでしょうか?これまでDIYで塗装を行った経験のある方なら、以下のような状況に遭遇したことがあるかもしれません。

1. 塗りたてのときは輝いて美しかったのに、しっかり乾かすと色の不均一さが目立つようになる

2. ペンキが跳ね返り、うまく塗れない

これらの問題は、下地処理が適切に行われていない場合に頻繁に発生する施工不良の例です。

見た目が平滑で汚れが見当たらなくても、外壁や屋根には以下のような異物が存在する可能性があります。

  • サビ
  • カビや苔
  • 砂やほこり
  • 油分
  • シリコン質
  • 昆虫の巣や卵

これらの異物が存在する場合、ペンキを塗る際に施工不良を引き起こす可能性が高まります。さらに、異物が存在しなくても、以下のような問題があると施工不良の原因となります。

  • "クラック" と呼ばれるひび割れ
  • 建材のはがれや穴
  • 既存のペンキの剥がれ

ですから、下地処理は非常に重要であり、適切に行うことが美しい仕上がりを実現するために欠かせないプロセスとなります。

外壁塗装には下地処理が不可欠!

外壁や屋根の塗り替えを行う際、下地処理が不足してしまうと、施工不良の原因となります。通常、外壁や屋根の塗装は約10年が目安と言われていますが、施工不良が発生すると、その寿命が大幅に短縮されてしまいます。

外壁や屋根の塗装に使用されるペンキは、成分の配合によって異なるランクに分けられ、高ランクのペンキほど見た目の美しさや耐久性が向上します。

しかし、下地処理が適切に行われていないと、ペンキ自体の性能が十分に発揮されず、メーカーが約束する耐用年数ほど長持ちしなくなります。

せっかく10年、12年、15年といった耐用年数が期待されていても、下地処理を怠ると、わずか1年経たないうちに色あせや剥がれなどの問題が発生することがあります。外壁や屋根の塗り替えは費用がかかるものであり、一軒まるごとの塗り替えでは100万円前後の費用がかかります。そのため、失敗するわけにはいかず、気軽にやり直すことができません。

10年間美しさを維持してくれるはずの塗装が、5年ほどでみすぼらしくなり、再度の塗り替えが必要になると、総コストは2倍に増加してしまいます。したがって、下地処理を十分に行うことは、見た目の美しさや耐久性の向上に直接影響し、外壁や屋根の維持にかかる総コストを抑える効果があるのです。

下地処理のセルフチェック!

もし、塗装業者の見積書に「下地処理」が含まれており、その工程が実際に必要なのか疑問に思われる場合は、下地処理の必要性をご自身で確認してみてください。

まず、目で外壁をチェックしてください。ヒビ割れ、塗装のはがれ、建材の剥がれ、穴、サビやカビ、コーキングのヒビ割れなど、目に見える明らかな汚れや損傷がある場合は、下地処理が必要です。目で確認しても汚れや損傷が見当たらない場合は、外壁を手のひらで軽くなでてみてください。

手のひらに外壁の色に近い、やや白っぽい粉がついている場合、それは「チョーキング」と呼ばれる塗装の劣化が発生している証拠です。チョーキングが発生している状態から新たに塗装を行うと、施工不良の原因となるため、高圧洗浄やケレン作業が必要です。

これは非常に簡単なセルフチェックですが、下地処理の必要性を確認してみてください。

下地処理の相場ってどれくらい?

外壁や屋根の塗り替えにおいて、避けて通れないのが下地処理ですが、その費用はどの程度かかるのでしょうか?それぞれの下地処理方法に関する料金の目安を確認してみましょう。

  • 1. 高圧洗浄: 約20,000~45,000円ほど。
  • 2. ケレン作業: 1平方メートルあたり500~2,000円。
  • 3. コーキング補修(増し打ち): 約75,000~160,000円ほど。
  • 4. コーキング補修(打ち替え): 約225,000~310,000円ほど。
  • 5. セメント補修: 約10,000~50,000円ほど。
  • 6. パテ埋め: 全体で約10,000~20,000円ほど。

ここでは各下地処理の一般的な価格帯を示しましたが、セメント補修やパテ埋めのように部分的な修復が必要な場合、見積書に「下地処理」として総合的な費用が示されることもあります。一方、ケレン作業やコーキング補修など、作業面積や距離が明確な場合は、個別に計算が行いやすいです。

もし見積書に「下地処理」という表記があり、具体的な工事内容が不明確な場合、遠慮せずに業者に質問して、どの部分をどのように修繕するのか、いくらかかるのかを詳しく尋ねましょう。

新潟市で「優良塗装業者」を選ぶためには?

塗装業者を選ぶ際には、一時的な雰囲気や印象に流されることは避けましょう。見た目だけでなく、確かな信頼性や品質に基づいて選ぶことが重要になってきます。

大幅な値引きなどの甘い言葉に乗せられて契約することも、悪徳業者の一般的な手法であり、注意が必要です。

そこで、安心して選ぶための「優良業者の見極め方」についてご説明いたします。

保証やアフターフォローが充実している

万一トラブルが発生した場合、信頼できるサポート体制が整っているかどうかは、重要な要素です。大きな被害が発生したにもかかわらず、保証の対象外だったという状況を避けるためには、適切な保証サービスや保険の選択、そして頼りになるアフターサービスを提供している業者を選ぶことが肝要です。

目的に合わせて最適な塗料を提案してくれる業者

依頼者の要望や外壁の状態、建物の場所や用途などから、最適な塗料は自然と絞りこまれてくるものです。お住まいに最も相応しい塗料と施工方法は、必ず存在します。単に価格だけを重視して提案してくる業者ではなく、真に依頼者の目的に合致した提案をしてくれる業者を選ぶことが大切です。

スタッフの技術力が十分にある業者

スタッフの技術力を判断するのは、依頼者にとっては困難なことです。しかし、技術力を評価する指標は、いくつか存在します。例えば、必要な作業に対応するための適切な資格を持っているか、各種業者団体に所属しているかなどです。また、建設業許可を取得しているかも重要ですし、各都道府県の塗装業協同組合への加入も業者の信頼性の目安となります。

実績のある塗装業者

実績のある塗装業者は、信頼性があるといえます。

もちろん、これが全てに当てはまるわけではありませんが、長い期間経営を続けている業者は悪徳業者ではない可能性が高いでしょう。

悪徳業者は口コミなどで悪評が立ちやすく、数年も経たずに消えてしまうことが多いのです。しかし、創業から20年以上の歴史を持つ塗装業者は、その実績と評判から経営が続けられているといえます。

新潟市の塗装業者とトラブルになったらどうする?

ここまで、悪徳業者の危険性について詳しくご説明しました。しかし、万が一施工後にトラブルが発生してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

最後に、新潟市で塗装業者とトラブルに巻き込まれた際の適切な対処法をご紹介いたします。

クーリングオフ

外壁塗装や屋根塗装の場合、新潟市を含めて、契約後の8日間以内であればクーリングオフ制度が利用できます。ただし、注意が必要なのは、自分から業者に依頼した場合(訪問営業ではない場合)は解約ができないという制限があることです。

実際に外壁塗装や屋根塗装を行う場合、契約から施工完了までに8日以上かかってしまうことがほとんどです。そのため、残念ながらクーリングオフ制度を利用できる機会は非常に限られているといえます。

消費生活センター

残念なことに、悪徳業者はクレーム対応にも熟練しており、個人の力だけで対抗することは困難であることが予想されます。

そんな状況の場合、新潟市にある消費生活センターに相談することは、非常に効果的な手段です。消費生活センターの詳細は以下の通りです。

概要内容
住所〒951-8507 新潟市中央区西堀前通6番町894-1 西堀ローサ内
電話番号(平日 9:00〜16:30)(025)228-8100(相談専用)

※必ずしもトラブル解決が保証されるわけではないことに留意してください。

住まいるダイヤル

住まいるダイヤル(正式名称「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」)は、相談窓口として有名な存在です。特にリフォーム関連のトラブルに関しては、その知名度は非常に高く、新潟市内でも多くの人々が信頼して利用しています。

こちらの公益財団法人は、国が厳格に認めた法人であり、その信頼性は折り紙付きです。実際に起きた詐欺の事例なども紹介されており、塗装をする前に一度チェックすることをおすすめします。